ニットの洗濯方法(ご家庭での手洗い)
ニットの洗濯は、水の温度や洗剤の種類、脱水の仕方など、気を付けるべきポイントが複数あります。
■洗濯前の準備
大き目のバケツまたはたらいと、中性洗剤、30℃程度のぬるま湯を用意してください。
洗濯機を使用するのは脱水のときのみです。可能であれば洗濯ネットを用意してください。
洗い終わったあと、形を整えてそのサイズにするため、洗う前のサイズをおおまかに測ってください。
■洗濯方法
1. 下準備
ウールはアルカリに弱いため、おしゃれ着洗い用洗剤などの中性洗剤を使用します。中性洗剤は洗剤の表示に従ってよく溶かします。洗剤は洗濯物にかけるのではなく、ぬるま湯に溶かしてください。洗濯に使用する水は、最初から最後まで30℃程度のぬるま湯を使用します。最初と最後のぬるま湯の温度差が激しいと、ニットが縮む場合がありますのでご注意ください。同じ温度を保つためにも、時間を空けずに手洗いしてください。
2. 洗う
商品にもよりますが、5分以内を目安に軽い押し洗いをします。押し洗いは、指を開き加減にして、押したら手を離し、セーターがふんわり浮いてきたら、また押す、という作業を繰り返します。繊維がからみあって縮む場合があるので、強く押したり、もんだり、こすったりしないでください。新しいぬるま湯で洗剤を落とす「すすぎ洗い」をします。押し洗いと同じ方法で約1分間、2回程度を目安に行います。
3. 脱水する
洗濯機を使用する場合は、ネットに入れ30秒程度の短時間で脱水します。脱水のしすぎは禁物です。また、ゆるく編まれたセーターは、形を整えてバスタオルにはさみ、15秒程度脱水してください。洗濯機で脱水しない場合は、バスタオルにくるんで形を整えて、水気を取ります。
4. 干す
干すときは形を整えて平干しにします。平らなところに広げて、室内干しもしくは陰干しにします。陰干しする理由は、商品の日焼け、黄変、変色、劣化を防ぐためです。濡れた状態のセーターは水分の重みで伸びやすいので、ハンガー掛けはしないでください。
<ニットが縮んだ場合>
当て布をして、スチームアイロンを浮かしながらかけ、形を整えてください。
<ニットが伸びた場合>
当て布をして、スチームアイロンを浮かしながらかけ、形を整えてください。