土鍋のお手入れ方法
■初めて使用する前の準備
吸水性がある生地の特性上、初めて使用する前に、おかゆをたっぷり炊き、目止めを行ってください。でんぷん質が細かい気泡を埋めて水漏れを防ぎます。
<目止めの方法>
1. 鍋の八分目くらいまで水を入れ、水量の1/5程度のご飯を入れます。
2. 炊きこぼれのないよう、弱火で沸騰させます。
3. おかゆが炊き上がったら火を止めて、そのまま冷まします。
4. 数時間放置した後におかゆを取り除き、土鍋を水洗いします。
■調理後のお手入れ
1. 土鍋に残った煮汁は早めに別の器に移します。
2. 汚れは中性洗剤で落とします。土鍋外側の釉薬が塗られていない底面も中と同じように洗います。
3. 洗った後は水を含みやすい底面を上にして風通しの良い冷暗所で1日~3日置き、しっかり乾かします。(乾燥期間はあくまでも目安となり、お住まいの環境により異なります)
4. 洗浄後は、風通しの良い冷暗所で保管してください。
<貫入(かんにゅう)がある場合>
土鍋の表面に細かなヒビが入ることがあります。これは貫入といって表面の釉薬の部分に入るヒビです。貫入から食汁がにじみ出ることがありますが、使用上問題はありません。煮えが悪かったり水漏れしたりする場合は、繰り返しおかゆを炊いて目止めをしてください。
<においが気になる場合>
土鍋についたにおいが気になる場合は、土鍋にたっぷりの水と茶殻(緑茶やほうじ茶)をひとつかみ入れて火にかけ、10分ほど煮立ててください。茶に含まれる成分がいやなにおいを吸収してくれます。カビ臭さが気になる場合は、水をたっぷり入れた土鍋に酢大さじ2杯~3杯を加えて、10分ほど煮立ててください。
■使用上の注意
空焚きはしないでください。割れるおそれがあります。
天ぷら・フライなど揚げ物用としては使用しないでください。本体が油を吸収して異常に高温になったり、油が漏れたりするおそれがあります。
本体が熱いまま冷水につけたり、急に冷たいところに置いたりすると割れるおそれがあります。
本体に吸水性がありますので、使用後はよく乾燥させてから保管してください。
土鍋の外側、特に底部の水気をよく拭き取ってから火にかけてください。