家具類やベッド・寝具などのカビ対策
私たちの身の回りにはカビが常に存在しており、一定の条件下で目に見えるように繁殖します。一般的に、50%以上の湿度と栄養や酸素があればどこでもカビは繁殖するといわれています。カビを増やさないために、普段の予防が大切です。
■カビの予防方法
<通気性の確保>
カビは湿気を好みます。空気の通り道をつくることで湿気を逃してください。家具などは壁に密着させずに、5cm程度の隙間を空けて設置してください。また、エアコンなどの風を当てたり、掃除をして空気を動かしたりするのも有効です。
<部屋の換気>
部屋を締め切った状態では、空気が循環せず湿気や汚れた空気が溜まってしまいます。窓を開けて空気を循環させ、湿気や汚れた空気を取ってください。窓が開けられない場合は、エアコンや空気清浄機なども有効です。
<部屋の除湿>
カビは乾燥を嫌います。乾燥した空気を入れてください。雨などで窓が開けられないときは、エアコンや除湿機などを使って適度に除湿することをおすすめします。また、除湿シートや新聞紙、炭などで湿気を吸わせてこまめに交換するのも効果的です。
冬場はガスや石油の暖房でも湿度が上がるので、換気を行ってください。日の当たらない部屋や寝室は特に湿度が上がりやすいので注意が必要です。敷き布団やベッドパットなどは、吸収した汗を放出させるために、できるだけ日干ししてください。
<室内と外気の温度差の緩和>
カビは梅雨時に発生しやすいというイメージがありますが、暖房を使う季節は外気との温度差が生じて、結露の発生が増えます。結露は温度差と湿度の関係で発生するため、部屋の湿度を下げるほか、室内と外気の温度差が大きくならないように、二重窓やカーテンを増やすなどの対策がおすすめです。結露を放置するとその周辺からカビが生えるので、こまめにふき取ってください。