鉄製フライパンの特長と使用方法

鉄製フライパンの特長と使用方法

鉄製フライパンは、使用前に油をなじませる、使用後は洗剤を使わずに洗うなど、扱い方が他のフライパンと異なります。
以下に、鉄製フライパンの特長と使用方法をご紹介します。

■鉄製フライパンの特長
鉄製フライパンは、フッ素樹脂などの表面加工フライパンと比べるとこげ付きやすく、使い方によってはサビが発生しますが、使ううちに油がなじみ、使いやすくなっていきます。
また、蓄熱性が高いため熱が均等に回りやすく、焼いたり炒めたりする調理で、焼きムラの少ない仕上がりになります。

■初めて使用する前の準備
初めて使用する前に、油ならしを行ってください。
2回目以降使用の際は油ならしは不要です。

<油ならしを行う理由>
鉄製フライパンの表面には小さな穴がたくさん空いています。油ならしを行うことでこの穴に油が入り込み、フライパンの表面に薄い油の膜がつくられ、こげ付きにくく、サビにくくなります。

<油ならしの方法>
1. 中火以下(IH調理器の場合は中火)で2分~3分熱し、一旦火をとめます。このとき、底面から炎が出ないようにご注意ください。
2. 手で触れられる温度まで冷まします。変形するため、加熱後は水で急冷しないでください。
3. 0.5カップ~1カップ程度の油をまわし入れ、弱火で5分ほど加熱し、全体にまんべんなく油がなじんだら火をとめ、余分な油をオイルポットへ戻します。
4. 内側にまんべんなく油がなじむようにキッチンペーパーで拭きます。キッチンペーパーが黒くなりますが、鉄分ですので安心してご使用ください。しばらく使わないときは、外側も同様に軽く拭いて油をなじませてください。

■調理前の準備
2回目以降使用される際、調理前に油返しを行ってください。鉄製フライパンは、使い込んでいくうちに自然に油がなじみ、本体全体が真っ黒くなっていきます。ただし、油がなじんで食材がこびり付かなくなるまでは油返しを行ってください。

<油返しを行う理由>
使い始めてすぐは、油がフライパンになじんでないため、食材がフライパンにこびり付きます。こびり付きを防ぐために油返しを行ってください。その後、油を入れて調理を開始すると、こびり付きが少なくなります。

<油返しの方法>
1. 中火以下(IH調理器の場合は中火)で2分~3分熱し、一旦火をとめます。このとき、底面から炎が出ないようにご注意ください。
2. 0.5カップ~1カップ程度の油を入れて、フライパンの内側全体に油をなじませます。
3. 油が熱くなり、かすかに油煙が出てきたら、火をとめ、油をオイルポットに戻します。
4. これで油返しは終了です。変形するため、加熱後は水で急冷しないでください。

■調理後の洗い方
調理後、フライパンが温かいうちに、たわしや竹のササラを使って、洗剤を使わずにお湯で洗ってください。
洗浄後は水気を取り、よく乾燥させてからフライパンの内側・外側にキッチンペーパーなどで油を薄く塗ってください。

<洗剤を使わない理由>
鉄製フライパンは使い込むうちに油がなじみ、サビにくく、こげ付きにくくなります。洗剤を使うと油が洗い流されて、サビやすく、こげ付きやすくなってしまいます。

<こげ付いてしまった場合>
こげ付いてしまった場合は、フライパンにお湯を入れてしばらく煮立たせ、こげ付きをふやかしてからたわしや竹のササラで取り除きます。洗浄後は水気を取り、よく乾燥させてから、フライパンの内側・外側にキッチンペーパーなどで油を薄く塗ってください。

<汚れがひどい場合>
強力でしつこい油汚れがフライパンに付いた場合は、スポンジに食器用中性洗剤を付けて洗ってください。スポンジで取れない場合は、クレンザーを使用するか、金属たわしで表面の汚れをこそぎ落としてください。油膜が取れてしまうので、水気を取り、よく乾燥させ、フライパンの内側・外側にキッチンペーパーなどで油を薄く塗ってください。
調理前には、油ならしを再度行ってください。


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