麻素材について教えてください
麻は紀元前10,000年頃から栽培され、非常に長い期間衣服や日用雑貨などの人々の暮らしの中で親しまれてきた素材です。大地に育ち大地に還る、人類が最初に発見した天然素材です。リネンやラミー、ヘンプ、ジュートなど約20種類がありますが、衣料用としてはリネンとラミーが代表的です。
■ヘンプとは?
ヘンプはリネンやラミーのような長繊維ではなく短繊維のため、生地に凹凸があり自然でカジュアルな風合いに仕立てあがります。また、害虫や天候に強くあまり化学肥料や農薬を必要としないので、環境に配慮した素材ともいえます。
■リネンとは?
リネンとは、草丈80cmほどの亜麻科の1年草です。淡紫色の可憐な花がさきます。通気性・吸水性に優れ、シャリ感のある風合いにより、汗ばんでも肌に密着しない、蒸し暑い日本の夏にぴったりの素材です。
■ラミーとは?
ラミーは熱帯、亜熱帯地方で成育する多年草の植物です。通気性・吸水性に優れ、汗ばんでも肌に密着しないサラリとした清涼感が特長です。重合度、結晶化度、配列度が高いため、絹麻といわれるような上品な光沢があり、天然植物繊維の中で最高の強度を持っていると言われています。