上手な洗濯のポイントを教えてください【クリーニング】

上手な洗濯のポイントを教えてください【クリーニング】

商業ドライクリーニング
表示にある「パークロロエチレン」は、日本では環境などの問題で最近あまり使われていませんが、海外ではまだ一般的に使われることの多い有機溶剤です。
日本で使われる有機溶剤は「石油系」が主流ですが、洗浄力も、その反面にある製品に与えるダメージも、共にパークロロエチレンのほうが強くなります。
これらのドライ溶剤では、ボタンなどの付属品やプリント加工の染料が溶けたり、表面コーティングした生地が劣化したりすることがあるため、ドライクリーニングできない製品もあります。
クリーニング後の製品はビニール袋が被せてありますが、ほとんどがお店での保管や持ち帰るときの一時的な汚れ防止用です。ビニールを被せたままで保管を続けると、ホコリが付着したり、室内にただようガスなどの影響で変色することがあるため、家に持ち帰ったら専用の不織布カバーなどにかけ替えて通気よく保管しましょう。

商業ウエットクリーニング
「ウエットクリーニング」はあまり馴染みのない用語ですが、実は従来からクリーニング店で行われてきた方法です。簡単に言えば、家庭での水洗い洗濯をクリーニング店で行うことを指しますが、取扱い表示で水洗い可能な製品はもちろんのこと、水洗いを禁止している製品でもプロの技術と設備によって行われることがあります。
ドライクリーニングは色落ちや型崩れなどがしにくいメリットがありますが、汗や飲料などの水溶性汚れは落ちにくいため、このような汚れが強いときはウエットクリーニングが適しています。
新しい表示では、このウエットクリーニングが可能かどうか、またその洗濯力の強さについても記号で表されるため、依頼者もお店も安心してクリーニングすることができます。
部分的な汚れは、ウエットクリーニングではなくシミ抜きをするほうが適切なときもあります。クリーニング店に相談してみましょう。


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